今週の一週一言 6月 20 日~6月 26 日 人生はロールプレイング 堀井 雄二 堀井 雄二( 1954 ~) 「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親。 【如是我聞】 「模試はゲームだ。経験値 ( 勉強 ) を積むことで目標をクリアしやすくなるし、全国ランキングもやりがいがあって楽しい。」高校生の私にこう言い放った、ちょっと変な数学の先生がいた。そんな風に言われたって模試を楽しいなんて感じられるはずがない、と思ったが、案外これが私にはまった。装備を整えれば強くなれるように、英単語に取り組み語彙力を補強すれば点数は上がった。強敵に何度も挑めば攻撃パターンが読めてくるように、反復して練習することで数学の問題に対して解法の選択肢が浮かび上がるようになってきた。嘘みたいな本当の話だが、あの時に勉強するのを楽しいと感じさせてくれた先生のおかげで今の自分があるのだろうと思う。 そんな風に人生も、強敵に立ち向かう勇者のような気持ちで捉えれば楽しいものなのだろうか。これから待ち受ける多くの困難に、私は挑戦していけるのだろうか。…まぁ、堀井雄二氏が言うのであれば間違いはないような気がする。堀井氏はこれまでも「従来のゲームの当たり前」に果敢に挑み、道を切り開いてきた人物である。これまでのドラゴンクエストの歩みを語る堀井氏は、なんだかとても楽しそうだ。自身の人生を全力でプレイしているからこそ、楽しいのだろう。 なら私も、私の人生に果敢に挑んでみよう。しんどくなった時には一歩引いて、ゲームの中の勇者である私を見つめてみることにしよう。自分のエンディングを楽しみに、これからの様々なイベントと向き合っていきたい。 (追記)本題とは少し話はずれるが、昨年、尊敬する大好きな人が一人、この世を去られた。ドラゴンクエストの音楽を手掛けたすぎやまこういち氏である。元々ドラゴンクエストシリーズの作品をプレイしていた私が、本格的にその音楽に目を向けコンサートにも足を運ぶようになったのは大学生の時だった。すぎやま先生の表情豊かな作品とその穏やかな人柄に惹かれ、私のスマートフォンの待ち受け画面はずっと、すぎやまこういちと堀井雄二のツーショットだった。先
大谷中学高等学校 (※著作権の関係上、WEBについては毎週掲載とならないことをご了承ください。)