一週一言インデックス

2017年7月8日土曜日

およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。

今週の一週一言
月3日~7月9日
およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。
セネカ B.C.1-A.D.65:ローマ帝国の政治家、哲学者、詩人
【如是我聞】
 何事も、まずは最悪の事態を考えてしまう。「きっとうまくいく」などという言葉は、慰めにもならない。そういう人はきっと少なくない。私もその一人である。ただそれ自体には良いも悪いもないと思う。考えられる最悪を想定し、そうならないように気を付けて、具体的な行動でもって解決に向かうならば。
 例えば、何か非日常的な問題が発生したとする。いつも通りに、事に当たるというわけにはいかない何かとしよう。気の合う仲間や経験豊富な先輩と一緒に悩み考えアドバイスをもらえるならば、甚大に思えることすら些細なことに転換する場合もある。しかし、それができないとなると、一人の頭の中で繰り返されるシュミレーションが導き出す回答は「なんだか嫌な予感しかしないぜ」<小3になる息子の最近のお気に入りの口癖である。アニメかなんかのセリフだろうか>でしかない。
 やがてその予感は私から離れなくなり、他のことをしていても私を苦しめるようになる。その時点で誰かにその苦痛を吐露できればいい。でも、それさえもできないとなると、、。
 表立った大きな問題には発展していない。誰も騒ぎ立ててもいない。なのに、きっと失敗し迷惑をかけ、その挙句、皆から疎んじがられる近未来の自分がありありとできあがっていく。どこにも実存しないのに。身も心も声にならない悲鳴を上げている。
だというのに、心のどこかで、悲劇のヒーロー・ヒロインとなっている自分に喜びに似た感覚を覚えたりする。いい加減なものだ。しかし、これは惨めだ。こんな心模様はわからない人には全くわからないだろう。でも、信じたい。”I’m not the only one.”

 とにかく具体的に動いてごらん。具体的に動けば具体的な答えが出るから
 (相田みつを)
 きっとそういうことなんだろう。答えの見つからない悩みや問題に出会ったとしても、ただ、未経験で動くに動けないってことなんだろう。動けばいい。乗り越えれば見たことのない自分がそこにいるはず。でも、やっぱり失敗するのは嫌だなあ。

「最後はきっとどうにかなる。」
50歳を過ぎて、やっとこう言えるようになってきた。だって今まで、全部どうにかなってきたんだもん。動けばね。仲間がいればね。

乾 文雄(宗教・英語科)




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