一週一言インデックス

2021年3月15日月曜日

人間が自分のことしか考えられなくなったら それが人間としての呆けなのです

今週の一週一言

                                  38日~44

人間が自分のことしか考えられなくなったら

それが人間としての呆けなのです

早川 一光                                

早川 一光(1924-2018

 愛知県出身。堀川病院の前身となる診療所を創設。往診や訪問看護など在宅医療に力を入れた。

【如是我聞】

あ~あ、今日はついてない日だ~!

 昨日、自転車に空気を入れたところなのに、なんと帰ろうとしたら、パンクしている。このまま置いて帰ることもできないし、小雨の中、学校の近所のモータースへ持って行った。そこの主人が手際よく直してくれたので、少し遅くはなったが、なんとか自転車に乗って帰ることができた。いつもなら買い物をして帰るが、小雨も降っているし、家にあるもので夕飯済ましたらいいやと思って、家の前まで来て、なんとポケットを触った瞬間、入れたはずの財布がない~。ぎょえ~。

確か、さっきモータースで修理代を払ったし、絶対に財布を持っていたはず。いつもなら鞄に財布を戻すのだが、まあポケットでもいいかとベンチコートのポケットに確かに入れた。記憶違いかと、鞄の中をいくら探っても財布は出てこない。どうしよう。もしかしたら、帰って来た道にまだ落ちているかも。

そう思うと、また自転車にまたがって、帰って来た道をゆっくり下ばかり見ながら戻っていった。もう真っ暗で、ほとんど何も見えない。自転車のライトだけを頼りに探したが見つからない。とうとう修理をしてもらったモータースまでたどりついたが、店はもうしまっていて聞くことができない。念のために店の看板を見ながら電話をしてみたが、留守番電話だ。とりあえず近くの人に「交番ありますか?」と尋ねると「この辺りにはないよ。」と言われ、あきらめて戻ることに。ところがなんと電動自転車のパワーが0になっている。最近、充電器の減りが早いなあとは思っていたが、まさかの0パワーとは。急な坂道なのに。こいでもこいでも進まない。電動自転車は充電されていなかったら、鉄の塊だ。真っ暗な道を鉛のように重い自転車をこぎながら、悲しいやら焦りやら、「最悪や~」しか出てこない。

なんとか交番までたどり着き、詳細を説明。さわやかなお巡りさんの対応で、落ち込んでいた心が、ちょっと癒やされた。家に帰り、銀行のキャッシュカードやクレジットカードの紛失手続きをし、意気消沈。そこに、「○○交番です。財布を落とされましたよね。先ほど財布を拾ったという届け出がありました。」目の前が一気に明るくなり、神様・仏様・拾得者様~ 本当にありがとう! 財布をなくして困っているだろうと、その日のうちにわざわざ雨の中、交番まで届けてくれてくれるなんて、感謝しかない。やはり、まだまだ世の中捨てたもんじゃない。

(国語科 峯松)





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