一週一言インデックス

2013年7月24日水曜日

元気いっぱいに一日三時間歩けば 七年後は地球一周できる

今週の一週一言
                                  月22日~7月28日
元気いっぱいに一日三時間歩けば 七年後は地球一周できる(ほどだ)
  
サミュエル・ジョンソン・・・17091784 イギリスの詩人・批評家・文献学者。シェイクスピアの研究で知られる。

【如是我聞】
 
 元気いっぱいに一日三時間歩けば、結果的に七年後には地球一周をしている計算になる。七年間で地球一周分を歩かなければならないとなれば、これは相当つらいことになる。はじめから無理とあきらめてしまうだろう。「千里も一歩」という。恋しい人の所へ行く時は、遠い路も短く感じられて苦にならない。
私たちは元気いっぱいに何かに夢中になっている時、時間が過ぎるのを早く感じることがある。元気いっぱいに楽しんで歩くことを継続することができれば、七年間もあっという間に感じられることだろう。
 楽しんで元気いっぱいに取り組むということを考えるとき、非常に素敵なモデルとしてと思い浮かぶのが観音菩薩である。観音菩薩は三十三に姿を変え、衆生を救済するといわれる。そして、衆生の救済自体を「遊戯している」菩薩である。衆生の救済を仕事としてではなく、楽しみ、遊んでいるというのだ。遊んでいるように仕事をする。こういうことができたら、素晴らしいと思うが、私たち凡夫には、なかなか難しいことだ。
 ちなみにサミュエル・ジョンソンはこの他にも多くの語録を残している。「腐敗した社会には、多くの法律がある」「過ぎゆく時を捉えよ。時々刻々を善用せよ。人生は短き春にして人は花なり」「地獄への路は善意で舗装されている」などは特におもしろい。

                          (文責 や)

2013年7月18日木曜日

固く握り締めた拳とは手をつなげない

今週の一週一言
                                  月14日~7月21日
固く握り締めた拳とは手をつなげない
  
ガンディー・・・1869-1948 独特の宗教性の強い非暴力・不服従の無抵抗主義をとなえ、第二次世界大戦後にインド独立をかちとる。「インド独立の父」と称される。

【如是我聞】

 ガンディーの唱える非暴力主義は、暴力という非真理に対して、平和と生命への愛という真理の力によって闘うことであり、暴力という非真理は同じ暴力によって破ることはできないというものです。
 「固く握りしめた拳」とは、暴力という非真理の象徴でしょう。とすると、この非真理を破るものは「合掌」という真理しかないのではないでしょうか。
「合掌」はインドに仏教が広まる以前から行われていた日常の挨拶の形式で、インドでは今でも「ナマステ」と挨拶をします。「合掌」は「降伏帰順」の姿だともいわれます。降伏というのは相手に対して、くだり、伏することで、帰順というのは、反逆の心を改めて、服従することです。これは相手への最高の尊敬を表す姿です。
なぜ両手を合わせるのかについては諸説ありますが、一般的には、インドでは左手が不浄、右手が清浄とされます。「合掌」というのはその両方を合わせる姿であり、それで自分の全てを表現しているのです。
私たちは誰もが清浄な面と不浄な面の両方を持ち合わせる存在です。それらを全てさらけ出した姿が「合掌」です。人間である限り、絶対的な清浄も不浄もあり得ません。それに対する気づきがあれば、拳を固く握り締める必要は無くなるはずです。


                          (文責 や)

2013年7月3日水曜日

自分を狂わせ迷わせる敵は内にある

今週の一週一言
                                  6月16日~6月22
自分を狂わせ迷わせる敵は内にある
                    安田理深 

安田理深(1900-1982)・・・真宗大谷派の僧籍を持つ仏教学者。

【如是我聞】
 私の母はいつも楽しそうだ。ニコニコ笑っている。結婚当時、とてつもない田舎に引っ越してきたとがっかりしたらしいが、「でもどうこう言っても仕方ないし、まぁいいか。」と、田んぼ道もルンルンと自転車を漕ぎながら生活していたらしい。家の目の前に高速道路が通る話になり近隣の住民が次々と引っ越していくなかでも、「まぁしょうがないな。」と思ったという。「何も分かっていない。」と皆に馬鹿にされたらしいが。
しかしどういうことか、何年経っても高速道路が建設されることはなく、代わりに徒歩5分の場所に阪急の駅ができた。数年後には徒歩3分の場所にJRの駅が。そしてもうじき家の前に京都府最大級のイオンモールができる。「やったー♪」と毎日窓から工事現場を嬉しそうに見つめる母から、ありのままを受け入れることが最大の強さだということを教えてもらっている。きっと家の周りが田舎のままでも母は何かと楽しいことを見つけて笑っていただろう。わたしが就職で京都を離れるときも泣きながら笑顔で送ってくれた。わたしが京都に帰ってくるときも泣きながら喜んでくれた。駄目だとか、こうしろ、ああしろとは絶対に言わない、しかしいつでもわたしの帰る場所を用意してくれている母には、底知れぬ力があるような気がするのである。

目の前のものを敵にするか味方にするかは自分の思いひとつ。それでもわたしは敵を作り、言いたいことを言わずにはいられない。言わなければ負ける気がするから、後からその話をまた取り上げてでも相手をねじ伏せようとする。強くなんかない、話す力ばかり身に付けた弱虫。どこまでも自分さえ良ければいいという自己への執着のためだけに行動しているわたしは、一体どんな親になるのか。本当に気を付けなければ。             (文責:た)

内に目をむければむけるほど 外の世界が広がってくる 不思議な目

一週一言 9 月 4 日~ 9 月 10 日                                   内に目をむければむけるほど 外の世界が広がってくる 不思議な目 鈴木章子    鈴木 章子 ( あやこ ) ( 1...