今週の一週一言 7月22日~7月28日 元気いっぱいに一日三時間歩けば 七年後は地球一周できる(ほどだ) サミュエル・ジョンソン・・・1709~1784 イギリスの詩人・批評家・文献学者。シェイクスピアの研究で知られる。 |
【如是我聞】
元気いっぱいに一日三時間歩けば、結果的に七年後には地球一周をしている計算になる。七年間で地球一周分を歩かなければならないとなれば、これは相当つらいことになる。はじめから無理とあきらめてしまうだろう。「千里も一歩」という。恋しい人の所へ行く時は、遠い路も短く感じられて苦にならない。
私たちは元気いっぱいに何かに夢中になっている時、時間が過ぎるのを早く感じることがある。元気いっぱいに楽しんで歩くことを継続することができれば、七年間もあっという間に感じられることだろう。
楽しんで元気いっぱいに取り組むということを考えるとき、非常に素敵なモデルとしてと思い浮かぶのが観音菩薩である。観音菩薩は三十三に姿を変え、衆生を救済するといわれる。そして、衆生の救済自体を「遊戯している」菩薩である。衆生の救済を仕事としてではなく、楽しみ、遊んでいるというのだ。遊んでいるように仕事をする。こういうことができたら、素晴らしいと思うが、私たち凡夫には、なかなか難しいことだ。
ちなみにサミュエル・ジョンソンはこの他にも多くの語録を残している。「腐敗した社会には、多くの法律がある」「過ぎゆく時を捉えよ。時々刻々を善用せよ。人生は短き春にして人は花なり」「地獄への路は善意で舗装されている」などは特におもしろい。
(文責 や)