一週一言インデックス

2013年7月18日木曜日

固く握り締めた拳とは手をつなげない

今週の一週一言
                                  月14日~7月21日
固く握り締めた拳とは手をつなげない
  
ガンディー・・・1869-1948 独特の宗教性の強い非暴力・不服従の無抵抗主義をとなえ、第二次世界大戦後にインド独立をかちとる。「インド独立の父」と称される。

【如是我聞】

 ガンディーの唱える非暴力主義は、暴力という非真理に対して、平和と生命への愛という真理の力によって闘うことであり、暴力という非真理は同じ暴力によって破ることはできないというものです。
 「固く握りしめた拳」とは、暴力という非真理の象徴でしょう。とすると、この非真理を破るものは「合掌」という真理しかないのではないでしょうか。
「合掌」はインドに仏教が広まる以前から行われていた日常の挨拶の形式で、インドでは今でも「ナマステ」と挨拶をします。「合掌」は「降伏帰順」の姿だともいわれます。降伏というのは相手に対して、くだり、伏することで、帰順というのは、反逆の心を改めて、服従することです。これは相手への最高の尊敬を表す姿です。
なぜ両手を合わせるのかについては諸説ありますが、一般的には、インドでは左手が不浄、右手が清浄とされます。「合掌」というのはその両方を合わせる姿であり、それで自分の全てを表現しているのです。
私たちは誰もが清浄な面と不浄な面の両方を持ち合わせる存在です。それらを全てさらけ出した姿が「合掌」です。人間である限り、絶対的な清浄も不浄もあり得ません。それに対する気づきがあれば、拳を固く握り締める必要は無くなるはずです。


                          (文責 や)

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