今週の一週一言 10 月 17日~10月22 日 無限なものは二つあります 宇宙と人間の愚かさ 前者については断言できませんが アルベルト・アインシュタイン( 1879 ~ 1955 )…理論物理学者 相対性理論で世界に知られている。光電効果の研究で,ノーベル物理学賞を受賞した。 【如是我聞】 一週一言の原稿を書こうと思って1ヶ月…結局ぎりぎりまで書けない。そして,あわてて仕事をしていると,また失敗をしてしまう。愚かな私…。 落ちこんだ時には,夜空でも見て,宇宙に思いを馳せてみたくなります。夜がすぐにやってくる秋になりましたね。満天の星空の中で夜空に吸い込まれていけば,宇宙の果てはどこにあるのか,大きさは無限なのか…と考えたくもなります。みなさんは宇宙が膨張しているって知っていますか? アインシュタインが発表した一般相対性理論によると,宇宙は膨張あるいは収縮するらしいのです。しかしその当時は,宇宙が大きくなったり縮んだりするなんて考えられず,アインシュタインは宇宙が一定の大きさを保つように「宇宙項」を方程式に導入しました。その後ハッブルが宇宙の膨張を発見したため,アインシュタインは宇宙項の導入を「人生最大の失敗」と言って取り下げたそうです。 さて, 2011 年には「宇宙の加速膨張」がノーベル賞を受賞しました。私たちのいる宇宙は加速膨張するというのです。そして「宇宙項」は再び正しいのではないかと言われたりしています。結局,宇宙は無限に広がっていくのでしょうか。私から見ると天才としか思えないアインシュタインですが,それでも宇宙を完全には理解できなかったようだし,我々はまだまだ宇宙のほとんどは理解できていないと言えそうです。学者たちは宇宙のなぞを頑張って解こうとしているのですが,どんどんわけのわからないことが出てくるという状態なのです。 現在,宇宙には目に見える物質は少ししかなくて,ダークマターやダークエネルギーがたくさんあるのだと考えられるようになっています。そう,私たちがまだ正体を知らない未知のもので宇宙はうめつくされているのかもしれません。 私たちにはまだまだ理解できていないことがたくさんあります。わからないことだらけの中で生きています。宇宙の中で見れば,人類は,そして私はなんて愚か
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