一週一言インデックス

2016年1月28日木曜日

如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳も 骨を砕きても謝すべし

今週の一週一言
                                  11月24日~11月29日
 如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
       師主知識の恩徳も 骨を砕きても謝すべし
宗祖親鸞(1173~1263)・・・浄土真宗の宗祖。法然を師と仰ぎ、その教えを継承し、顕揚していくことに力を注いだ。著作は『教行信証』、『三帖和讃』など多数。

【如是我聞】
 ♪にょ~ら~い だ~い~ひ~の~ お~んど~く~は~♪と、私の3人の子どもたちが彼らのおじいちゃんの法事のときにお坊さんが読み上げるのに合わせて、空で声に出しているのを聞いて驚きました。
 私はこの恩徳讃を子守歌にして子どもたちを寝かせてきました。一番上の子が生まれたときに、宗教科の先生が「恩徳讃は子守歌にええよ~」と教えてくださったので実践したところ効き目抜群で、それ以来、子どもたちを寝かすときは恩徳讃を子守歌にしました(ちなみに、長男と次女は恩徳讃、長女は四弘誓願が一番よく寝ました)。子どもたちも気に入っていたのか、夜、添い寝をしていると、「おとうしゃ~ん、♪にょ~らいだ~いひ♪歌って」とよくせがまれました。それがあってか私の子どもは意味もわからずに恩徳讃を歌うことができます。
 恩徳讃の意味?私もよくわかりません。私は大谷高校出身で礼拝でも歌い、宗教の授業でも意味もならったはずなのに。大谷には宗教の先生がいますので、私ごときが意味を説明するまでもないと思いますが、恩徳讃の、「恩徳」「報ず」「謝す」の言葉を聞くたびに頭をよぎる言葉があります。それは「ノブレスオブリージュ」です。
 「ノブレスオブリージュ」とは「高い地位や身分に伴う義務」です。かつてのヨーロッパの貴族階級は、庶民からの税などで生活をしていたので、その分、戦争や事件が起こった時は庶民よりも先に貴族が行動を起こす義務を伴うのだと、ひろさちや氏がおっしゃっていました。
 貴族でなくても我々も同じだと思います。何かを施してもらったら、そのことを何かで恩返しをする義務を伴うのではないか。私たちは命を授けてもらいました。ならばそれに伴う義務があるのではないか。目の前で起こっていることが不幸につながることが明白ならば、それを看過するのではなく手を差し伸べる義務をおうのではないか。特に命に関わることならなおさらそうではないか。それが命を授かったものの「ノブレスオブリージュ」なのではないか。
 先日、フランスでISによるテロ攻撃がありました。それに対してフランスも報復のようにISを空爆しました。遠くても、多くの人間の命が奪われています。私たちも看過せずに「ノブレスオブリージュ」を遂行しなくてはならないのではないでしょうか。直接的に何ができるかわかりませんが、子どもたちと平和について語り合うことはできます。私は子どもたちに言います。「私は世界平和を望む」と。そして共に考えます。どうすれば世界平和が実現できるか。

 我が家ではどうか。「宿題やったか?」「宿題するのいやや!」「アホか、学校行くことを選択したら、宿題をするのはノブレスオブリージュや!!嫌なら学校行くな!!」「何その、ノブレスなんちゃらって?」「やらなあかんことという意味や」「は~い、宿題やってきます、ノブレスオブリージュ」我が家ではこのようにノブレスオブリージュが遂行されています。         (英語科 田中星朗)




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