今週の一週一言 5月15日~5月22日 ケシゴムの本当の役割は 間違いを消すことじゃなくて、 間違えたっていいんだよって、 えんぴつを安心させることだ 「ケシゴムライフ」より 「ケシゴムライフ」・・・2014年出版されたコミック。 日本初の漫画家育成ファンドの対象作品。 本当に人はずっと孤独なのか・・・。どこにでもあるような普通の高校を舞台に、青春の時を過ごす高校生たちのつながりを爽やかに描く、オムニバス形式の短編集。著者は羽賀翔一(1986~)。茨城県出身。学習院大学卒。2010年『インチキ君』で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。 現在Twitterで「お題マンガ」として日々1ページ漫画をアップしている。 |
【如是我聞】
五月病の季節になった。予防には、腸内環境を整えるのがいい、と朝の情報番組で耳にした。それには発酵食品! 納豆や味噌汁、そしてヨーグルトらしい。どれほど前になるのか、カスピ海ヨーグルトなるものがはやった。たしか、我が家でも母が製造していたように記憶している。しかし、自家発酵させると毒化する可能性があり危険、という専門家の意見で一気に消え去った。発酵にもいろいろあるようで、それで体内環境を薄幸にさせるわけにもいかぬ(ダジャレです)。
人間が生きていれば、間違いも犯すし、傷も負う。問うまでもなくネガティブなことだが、実は意外と「傷」には「毒」ばかりではなく、効用も存在している。
消える間違いと消えない間違い。最近はICT化の暴走で、ずいぶんと消えなくなった。でも、もともと消えないものじゃなかったのかな。気分転換も忘却も処方箋としては大はずれ。あまたの細菌が繁殖しだす。じっくりと自分で塩を塗っていくのが、荒療治でも正解か? 間違ったり、傷付いたり、でもそこが足場になれば自分自身は変わっていけるかもしれない。
“あのこと”によって今の僕がある、と言えれば発酵完了ということになるのだろうか。
(文責:国語科・宗教科 曽我)
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