今週の一週一言 1 月 30 日~ 2 月 5 日 何をするかよりも、もしかしたら大切なこと。“誰とするか”。 Real Clothes より Real Clothes 槇村さとるによる漫画。百貨店の婦人服売り場で働く女性販売員に焦点を当てた「働く女性」を描いた作品。 【如是我聞】 昨年の 6 月 24 日(金)のことである。本山で研修があり、 7 時過ぎに京都駅に着いた。集合は 8 時。時間があるのでコーヒーでも飲もうと、近くにあったカフェに入った。屋外のテラス席があったので、空いているテーブルについて、携帯に「大谷翔平」と打って動画を見ることにした。この 2 日間の彼の活躍はすさまじい。ホームランを 2 本打って 8 打点を挙げた翌日は、先発投手として 8 回無失点 13 奪三振。先発した試合では、 3 回続けてチームの連敗を止めていた。 回が進むにつれて、彼の奪三振ショーに味方ベンチもスタジアムも異様な盛り上がりを見せる。「オオタニサン!」「スゴイッ!」「イッテラッシャイ!」。実況も解説者も興奮を隠せなくなり、日本語が飛び交う。 7 回の表であったか、 3 アウト目を三振で奪うと、投げ終えた反動のままにくるりと後ろを向いて、右手に力を込めて吠えた。やばい。かっこよすぎる。 メジャーではピッチャーが三振を取ったときなどに、バッターに向かってガッツポーズを決めたり、大声を出したりするのは侮辱にあたるという。後ろを向いて、吠えたのには理由があったのだ。 「すごいなあ~。かっちょええなあ~」。携帯をしまいながら、心の中でつぶやいた。 その時、バックする際の「ピポン、ピポン」という音を立てながら、観光バスが隣の旅館の前に移動してきた。宿から制服を着た中学生が出てきて、次から次へとバスに乗り込んでいく。ここ数年、コロナによる自粛期間が繰り返され、京都で修学旅行生を見るのは本当に久しぶりだった。 (一月もしない内に第 7 波が来ることは、この時まだ誰も知らない) バスのドアが閉まる。玄関先で一人の仲居さんがえんじ色の前掛けをして、笑顔で大きく手を振っている。バスの中から手を振り返す生徒たち。バスが出発し、その
大谷中学高等学校 (※著作権の関係上、WEBについては毎週掲載とならないことをご了承ください。)