今週の一週一言
11月12日~11月18日
いかに文釈をおぼえたりとも
信がなくはいたずらごとよ
蓮如上人
蓮如・・・1415年京都生まれ、1499年没 真宗の僧侶。本願寺第8世、中興の祖。衰退の極みにあった本願寺を再興し、現代の本願寺教団(東・西本願寺)の礎を築いた。
【如是我聞】
この一言を読み、なるほどごもっとも、と頷く。そして我々は、そうだ「信念」が大切だ、何事も「信念」をもって行動すべきだ、と納得する。しかし、この「信念」というやつが甚だやっかいである。
そもそも信念を伴わない行動などというものがはたして存在するのだろうか?強いか弱いかを別にして、何らかの判断、思いが我々の行動の先にはあるはずだ。しかし、それがあまりにも、そして恥ずかしいばかりに利己的で、かつ場当たり的であることが問題なのだ。
確たる信念は美しい。しかし、人間はそれによって他者を傷つけたり自分が傷ついていったりもする。しかも、強ければ強いほど取り返しのつかない傷つき方をしてしまう。
えーい、ままよ!信念などくそ食らえ、俺は流され流され生きてやる!!
それもまた、身勝手な信念であった。ころころ変わるのも私の信念の特徴かもしれない。
(文責:そ)