一週一言インデックス

2012年7月2日月曜日

7月2日~7月8日



7月 2日~7月 8日



人が旅をするのは到着するためではなく旅をするためである               ゲーテ

ドイツの文豪。疾風怒濤(しっぷうどとう)運動の先頭に立つとともに、ヴァイマル公国の宰相に就任して政治家としても活躍。シラーと親しく、のちにはドイツ古典主義文学を大成。

【如是我聞】
「わたくしはこの歳になるまで、ただ急いで終点につくことばかりを考えていたらしい。目的を追い、結論にいたることだけに、じたばたしながら毎日を過してきたようである。一日一日に、花の香りは漂い流れているし、毎日毎日に、落花(らっか)の風情が興趣を深めている。そこに眼の及ぶこともなく、終点到着だけに心奪われていた、ということになる。さて、その終点でいったい何が待っているのであろうか。愚かなことである」。・・・「それにしても、今の子供たちはどうなるのであろう。幼稚園から大学まで、そして卒業してからも一生涯、山の彼方(かなた)に何かがあるように思うて、その日その日を手段化し、競馬のように鞭をあてられ、走っている。やがて終点が見えてきたとき走り疲れた人たちは、こんなことをつぶやいている。〈何もしないでジットしていたい、自分が忘れたい、できたら蒸発したい〉。こういう人間を作ることが、教育の名のもとに行われているような気がしてならない」。      (とう)花集(かしゅう)(昭和52年)

広小路(とおる)名誉校長の至言である。これ以上何を付け加える必要があろうか。                                                                                     (や)

内に目をむければむけるほど 外の世界が広がってくる 不思議な目

一週一言 9 月 4 日~ 9 月 10 日                                   内に目をむければむけるほど 外の世界が広がってくる 不思議な目 鈴木章子    鈴木 章子 ( あやこ ) ( 1...