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6月25日~7月1日

前へ!これがすべての原点           北島忠治 1901~1996 元明治大学ラグビー部監督。「前へ」と言い続けた彼のこの言葉は、明治ラグビーの代名詞となる。 【如是我聞】   キャッチコピーやスローガンといったものは、単純で短い方が分かりやすいが、単純だけにその解釈は人によって多様となる。ラグビー界においては、「前へ」とはトライに近づくために、少しでも相手の陣地奥深くに楕円形のボールを進めよということであろう。では本校にとって「前へ」とは?私は校訓にある、「不断に精進せよ」と解釈したい。  私たちはやらなければならないことがあると思っていても、毎日の忙しさの中でついつい先送りにしてみたり、忘れてしまったりすることが実に多い。本当にやらなければならないことは分かっているのに、色々な言い訳が先行する。そんな私たちに校訓は教え諭す。「不断に(怠ることなく)精進(努力)せよ」と。  精進の原義が「勇敢さ」・「勇者たること」であることを思えば、明治ラグビーの「前へ」に通じるものがありはしないか。勇気を持って、本当にやらなければならないことに向き合いたいものだ。                 (や)

6月18日~6月24日

始まりはすべて小さい                      キケロ キケロ・・・共和制ローマ期の政治家・文筆家・哲学者である。無名の家系出身でありながら、当時の共和制ローマ期に「古代ローマ最大の政治家」と言われるまで上りつめた。ギリシャ哲学をラテン語に翻訳してローマへ導入し、のちの西欧世界に大きな影響を及ぼした。著作は『国家について』『法律について』『善と悪の究極について』など。 【如是我聞】  何かに取り組むとき、周囲からどう見られるかと不安になることがあります。周囲の目を気にしだすと我慢することが習慣化し、次第に何を我慢しているのかさえ分からなくなってしまいます。そうしていると、ついにはどこか我慢していることを喜んでいる自分さえいるような気持ちになってくるのです。 今、自分のためにできることは何でしょうか。私たちは「周囲からどう評価されるか」ではなく「どんな人になりたいのか」と常に自分自身に問うべきだと思います。自分のしたことを他人のせいにせず、自分で責任をとれるように。そしていい人だと認められるのではなく、自分が本当に喜べることを始めていくべきだと思います。 わたしがわたしらしく生き生きと生きるために、まずは安心して自分の足で一歩踏み出しましょう。       (文責 さ)